2016/04/24

【PIERS研究】イギリスの海岸リゾート桟橋に学ぶ『英国Piers調査報告書2015』を刊行


 PIERS研究会(古土井光昭会長)は、『英国Piers調査報告書2015』を刊行した。英国の歴史遺産である海岸リゾート桟橋建設の歴史的な背景、調査した桟橋の歴史と現状、英国の桟橋と海岸整備の特徴などとともに、日本への応用にも考察を加えた。

 同協会は、13年から3カ年にわたり、英国の桟橋(Piers)調査を実施。100年以上の歴史を持ち、現存する58本の桟橋のうち、56本を調査した。報告書では調査の目的と概要、調査した桟橋と周辺海岸の概観と特徴、各桟橋の概要、歴史、現状、英国の桟橋と海岸整備の特徴などを紹介している。
 今後の活動として、日本国内9海岸地区のエスプラナード(海岸などの散歩道)と桟橋の構想の実現に向けて報告書にまとめ、引き続き、国土交通省や関係自治体に広く説明していく。

イギリス・イーストボーンの桟橋(本書とは関係ありません)

 英国桟橋の持つ魅力を国内で広く啓発するため、一般に向けてウェブサイトの立ち上げを検討する。関心を持つ出版社により英国桟橋の魅力を分かりやすく伝える書籍の出版を検討する。活動を通じて、3年間に撮影した膨大な写真を有効活用していく。また、港湾関連団体が主催するセミナーや日英協会の講演会などの場を生かして、英国桟橋の実態と魅力を広く国内に伝えていく方針だ。
 報告書の刊行に併せて、『3年間の英国桟橋巡りを終えて-英国桟橋から学んだこと』もまとめた。13年から15年までの調査成果をまとめたもので、英国桟橋の魅力と、人々がどれだけ桟橋に愛着を持ち、海岸リゾート生活を楽しんでいるかなどを伝えている。
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